盗聴による被害と言えば、ストーカー目的や嫌がらせ行為のイメージが強いかもしれません。
もしくは、ドラマの中のできごとだとか、国家スパイが仕掛けるものだ、なんて思い込んでいませんか?
そのため「盗聴の被害なんて自分には縁がない」と思ってしまう方も多いかもしれません。
しかし、盗聴という行為の利用目的はなにも直接の利害や、怨恨によるものばかりではありません。
ご自身の思うよりもずっと価値のある“情報”として利用されてしまうケースも存在しているのです。
今回は盗聴されてしまった場合、その盗聴データがどんな犯罪で利用されるかについてご紹介します。
盗聴についての脅威を知ることで、身を守っていきましょう。
盗聴行為で得られる情報は、個人の活動範囲やその時間、趣味嗜好などとても広範囲に及びます。
盗聴された場所が自宅か職場かを問わず、人は自分で思うよりも色々なことを都度口走っています。
他人に聞かれていないという前提を無意識のうちに持っているものなので、会話や独り言の内容は意外と多く、そして大事なことも話してしまっているものです。
そんな盗聴データをストーカー目的で利用する場合、よく行く場所や店舗、勤め先での勤務時間や職種・業務内容など、いつどんな行動をすれば対象者に近づくことができるか、という分析の材料にされます。
そのデータを持っている、と本人に実際に言うだけでも恐怖に陥れることも可能です。
盗聴は、ストーカーや嫌がらせには最適な手段なのです。
盗聴で得た行動範囲や趣味嗜好といったデータは、市場状況などのマーケティング情報としても利用できてしまいます。
よって対象者の盗聴データを一定の方法でまとめ上げることによって、営利的な利用も可能になるのです。
また、前述したストーカー被害にも重なりますが、「この人の個人情報売ります」と、赤の他人に売りつけて利益を得る盗聴犯もいます。
さらには、安全に空き巣を行うためにあらかじめ盗聴を行う犯罪者もいます。
ただ自宅はともかく、職場での会話にはどんな方も気を付けておかねばなりません。
会議室や応接室など、自社だけでなく他社、そして大事な取引先の情報について会話する機会も少なくない場所です。
そんな場所での会話が盗聴されていたとしたら、その情報がどんな悪事に利用されるか分かりません。
秘密のプロジェクトについてや、人事考課について等、社外秘の情報をうっかり口にして同業他社に知られたら大問題でしょう。
会話の内容に気を付けることもそうですが、なにより社内の盗聴器対策をしっかりと行うことをおすすめします。
・盗聴器発見業者の選び方
盗聴器というのが身近だ、という人が多いというわけではないでしょう。しかし、盗聴器発見業者というのが、それなりにいる、ということは、盗聴にお困りの人が実際かなりいて、需要があるのです。まずは自分が盗聴被害に遭っているかもしれない、ということを想像してみてください。
では、盗聴器発見業者はどのように選べばよいのか解説しています。
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